子宮を摘出すると更年期が早まるは嘘?性生活への影響は | 更年期の友

子宮を摘出すると更年期が早まるは嘘?性生活への影響は | 更年期の友

 

「子宮を全摘すると女性ホルモンの分泌がなくなるので、更年期が早まる。」

 

あなたもこんな噂を耳にしたことはありませんか?

 

果たして、この噂は本当なのでしょうか?

 

今回は、いまさら聞けない子宮と女性ホルモンとの関係について、再度おさらいをしてみたいと思います。

 

子宮を摘出すると更年期が早まるは間違い

 

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まずはじめに、子宮を摘出すると更年期が早まるというのは間違いです。

 

子宮を摘出した女性の口コミや体験談ではこうした話をよく耳にしますが、子宮を摘出することと更年期の症状が発症することに、直接の因果関係はありません。

 

なぜなら、子宮をとっても女性ホルモンは卵巣から分泌されるものであり、直接的な因果関係があるのかどうかに関しての科学的な根拠を明示するものが存在しないからです。

 

では、子宮の役割とは一体何なのでしょうか。

 

保健体育の授業のようなお話ですが、少し昔にもどったような気持ちでぜひ聞いてください。

 

そもそも子宮って何?どこにあるの?

 

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この図にある様に、子宮とは真ん中の逆三角形のようになっている部分にある袋状の臓器のことです。上は卵管、下は膣につながっています。

 

子宮は受精卵を育てるベッドルームの様な役割をしており、普段は鶏の卵ほどの大きさですが、妊娠すると胎児の発育に合わせて膨らみます。

 

子宮体がんや子宮内膜がんは子宮退部にできるがんのことを言い、子宮頸がんとは、膣側にある子宮頸部にできるがんのことです。

 

子宮体がんの発症率は40歳以上になると発症率が高まり、特に50代60代のいわゆる更年期世代の女性がかかりやすい病気です。
一方、子宮頸がんは20代〜30代前半の女性が罹りやすいと言われています。

 

卵巣の役割と生理になるまでの流れ

 

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では、卵巣とは一体どんな役割があるのでしょうか。
子宮とは異なる役割、そして、生理が起こる仕組みをご説明いたします。

 

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もう一度この図を見てみましょう。
卵巣は子宮とは離れた場所にある、左右にある小さな膨らんだ臓器のことを言います。

 

女性ホルモンは子宮ではなく、この卵巣から分泌されています。もちろん、卵胞ホルモンも黄体ホルモンも、両方ともこの卵巣から分泌されています。

 

この卵巣から卵子が排出され、卵管を通って子宮へと行き、精子が来るのを待ちます。子宮は受精卵を育てるベッドルームなので、受精卵を迎える準備として、子宮内膜を厚くしてフカフカのベッドルームを作ります。

 

しかし、卵子と精子が子宮の中で出会わずに受精卵ができなければ、準備した子宮内膜はお役御免と言わんばかりに子宮の壁から剥がれ落ち、卵子や血液とともに体外へ排出されます。
この体外から排出された血液が「生理」というわけです。

 

さて、おさらいは出来ましたでしょうか。

 

つまり、受精卵を育てるベッドルームである子宮と、女性ホルモンを分泌している卵巣は違う器官だということです。

 

ですので、子宮を摘出してしまったとしても、卵巣が残っていて、また、しっかりと機能していれば更年期障害の症状が起きるとは考えづらいのです。

 

ただし、広汎子宮全摘術を行った場合や、その他卵巣も一緒に摘出している場合は、更年期障害の症状が出ることが考えられます。

 

再度、自分の体の構造を知ることでより理解が深まりますよね。

 

子宮を摘出すると更年期が早まるという噂が広まった理由

 

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では、なぜこのような噂が広まったのでしょうか。

 

実際、子宮を摘出したらほてりが出た、動悸がするなど、更年期障害と思われるような症状を感じているという声は多く見られます。

 

先ほどご説明した様に、科学的な観点から見たときには考えにくい症状ですので、これは心理的な作用が大きく関係していると思われます。

 

というのも、子宮体がんに最もかかりやすいのは、50代60代の更年期に差し掛かった女性だからです。

 

それゆえ、もともと更年期の症状があったところに、子宮を全摘出するというショッキングな手術が重なり、「子宮をとったから女性ホルモンが出なくなった」と勘違いをする女性が増えた可能性が考えられます。

 

  • 憂鬱な気持ちになる
  • 濡れづらくなる
  • 性欲が減退する

 

つまり、これらの諸症状は、子宮を摘出したからといって現れた症状ではなく、もともとの更年期の諸症状であった可能性が高いということです。

 

また、わかっていたこととは言え「もう子供を産めない体なんだな・・」と自覚して悲しくなるのは、更年期だからではなく、女性なら誰しもが持つ感情ではないでしょうか。

 

これは、例え子供を産んでいたとしても、産んでいなかったとしても、多くの女性は同じ様に悲しい気持ちになることと思います。

 

女性として生を受けて何十年も生きてきたのですから、悲しい気持ちになるのは、自然な気持ちであるともいえるでしょう。

 

実際、私の母親も子宮筋腫の再再発防止のために50代で全摘しましたが、40代で1度目の手術を受けた時、再発のリスクを抱えたとしても摘出は嫌だと拒んでいました。

 

「女性でなくなってしまうような気がする」と。

 

もちろん、全くそんなことはないのですが、本人の気持ち的にはこのように感じたようです。

 

そして、2度目の手術のときには癒着がふどかったため結局全摘したのですが、術後と言わず、「再発してまた手術」ということが判明した時点で、とても悲しがっていました。

 

ホルモンが分泌されなくなるわけではないとわかっていても、理論的な説明どうのではなく、女性性のひとつの象徴であるものを取り除くことに対して、非常に強い抵抗を感じていた様です。

 

お腹を痛めて産んでくれた母の姿を見る娘としても、非常に辛い経験となりましたが、経験した人にしかわからない、えも言われぬ感情がそこにはあるのだと思います。

 

子宮を摘出するメリット・デメリット

 

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では、子宮を摘出するデメリットはなんでしょうか。全摘出してしまうと、一体どんな変化が体の中で起きるのでしょうか。

 

子宮を摘出するメリット

  • 子宮がんのリスクがなくなる
  • 生理による出血がなくなる
  • 生理痛がなくなる

 

子宮を摘出するデメリット

  • 妊娠できなくなる
  • 生理がなくなる

 

子宮の役割をきちんと理解できていれば、メリット・デメリットもなるほどと思えますね。

 

また、上記の該当項目を「メリット」と感じるか、「デメリット」と感じるかはあなた次第です。

 

上記のメリット・デメリットは、あくまで一般的な概念だということを補足しておきます。

 

例えば、そもそも妊娠を望んでいない人からすれば子宮を摘出して妊娠する可能性がなくなるということは「メリット」に感じる方もいらっしゃるということです。

 

価値観は人それぞれですから、子宮を摘出することのリスクも十分に踏まえた上で、しっかりとしたカウンセリングを行ってくれる病院でじっくり相談、検討しましょう。

 

子宮を摘出すると性生活に影響が出る?

 

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では、性生活に影響は本当にないのでしょうか。
性生活に関しては、「膣」が存在していれば、特に影響はありません。

 

ですので、子宮だけを摘出した場合には問題ありませんが、同時に「膣」を切除したり、ダメージを負ったりした場合は、術後の性生活に痛みを生じる可能性があります。

 

しかし、回復度合いに合わせて徐々に痛みも軽減していくことがほとんどです。一般的にはおよそ数ヶ月ほどで回復すると言われています。

 

また、体が回復していたとしても、精神的な面が一緒に回復していかないことには、満足な性生活を送ることはできません。

 

濡れづらい場合には婦人科でも販売している潤滑ゼリーを使用したり、主治医に相談してみるのもひとつです。

 

一人で悩んだり考えすぎることの方が逆効果ですので、これも信頼の置けるクリニックの先生を見つけるのが良い対策かもしれませんね。

 

子宮を摘出した場合の更年期の治療法とは

 

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子宮を摘出したからといって更年期が早まるわけではありませんが、女性であれば誰しもが経験する症状です。

 

一般的に更年期障害の治療といえば、

 

  • ホルモン補充療法
  • 漢方療法
  • プラセンタ療法

 

また、場合により向精神薬などが処方されることもあります。

 

減少した女性ホルモン(エストロゲン)を増やすために様々な治療がありますが、エストロゲンを単体で投与すると、乳がんや子宮体がんなどのリスクが高まると言われています。

 

そのため、個人の体質と症状などに合わせて、黄体ホルモンも一緒に投与されることがあります。

 

しかし、子宮を摘出している場合は子宮体がんになるリスクがないため、エストロゲンの単体投与を受けることが出来ます。錠剤の飲み薬や塗り薬、貼り薬などが処方されます。

 

更年期障害かも・・と感じたら、婦人科外来へ行って相談してみましょう。

 

さいごに

 

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子宮を摘出しなくても、女性であれば更年期は避けて通れません。

 

仮に、子宮摘出をして体調が以前よりよくなったとしても、その後に更年期が訪れることもあります。

 

マイナスな気持ちでいると、さらにマイナスなことを自ら引き寄せてしまいます。

 

ドキッとする噂を耳にすると不安になる気持ちもわかりますが、正しい情報をしっかりとキャッチして、明るい気持ちになれる方法を探しましょう。

 

 

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